【5月の乳児リトミック指導案】ことりのうたで音符の聴き分けに挑戦!0〜2歳向け

5月になると、窓の外からことりのさえずりが聞こえてくる季節ですね。

今回は、そんな5月にぴったりの「ことりのうた」を使った、0〜2歳クラス向けのリトミック指導案をご紹介します。

この記事のメインは音符の聴き分け。「乳児クラスで音符の聴き分けなんてできるの?」と思われるかもしれませんが、大丈夫です。ポイントは「聴き分けさせる」のではなく、音楽の変化を全身で感じてもらうこと。子どもたちが小鳥になって自由に飛び回る姿、きっと見られますよ。

📝この記事でわかること
  • 0〜2歳向け・5月のリトミックのねらい
  • まねっこ遊びからお散歩・身体表現・音符の聴き分けまでの活動の流れ
  • 乳児クラスで音符の聴き分けを楽しむためのポイント
  • 現場で使える声がけ例とピアノのコツ
目次

活動概要

ねらい

・拍を身体で感じる
・音楽の速さの変化に気づき、動きで表現する
・楽器の音色に親しむ
・音楽を思い切り楽しむ

対象・準備物

項目内容
対象年齢0〜2歳児クラス(乳児)
実施時期5月(ことりのさえずりが聞こえる季節)
活動時間約30分
準備物タンバリン・マラカス・カスタネットなど打楽器類(人数分+予備2〜3個)
使用曲ことりのうた・さんぽ・どこでしょう・即興演奏

活動の流れ

① まねっこ遊び(導入・約5分)

まず最初は、ピアノなしで始めます。

講師が手・お腹・頭などをビートに合わせてトントン叩き、子どもたちにまねしてもらいます。途中でピタッと動きを止めて「あれ?」と大げさに首をかしげてみてください。「止まった!」という気づきが、後の聴き分け活動で音の変化に気づく力につながっていきます。

動きに慣れてきたら、ピアノに移って音楽を鳴らします。ピアノが加わったときの子どもたちの表情の変化も楽しみにしていてください。

テンポはゆったり目から始めると安心です。まねっこができている子に「上手!」と声をかけると、周りの子も引っ張られて乗ってきますよ。

② お返事の活動(約5分)

まねっこで場が温まったら、お返事の活動へ。

シンプルに「○○ちゃん、はあい」と名前を呼んでお返事をしてもらうだけでも十分ですが、「どこでしょう」の曲を使うとより楽しい雰囲気になります。

「どこでしょう」は小規模な園でとくにおすすめです。人数が多いクラスだと一人ひとりの名前を呼ぶ時間が長くなってしまうので、そのときはシンプルな「○○ちゃん、はあい」のやりとりで進める方がテンポよく進みます。

特に0〜1歳クラスでは、名前を呼ばれてにっこりするだけでも立派なお返事です。

保育士さんと連携して、先生が子どもの手を取ってお返事の動きを補助してもらえると、よりスムーズです。

③ お散歩の活動(約5分)

「お部屋の中を音楽に合わせてお散歩しましょう」と声をかけながら始めます。

0歳クラスや、歩ける子がまだ少ない1歳クラスでは、先生の抱っこで参加したり、見ているだけでも大丈夫です。ハイハイができる子はハイハイで動いてもらうのも楽しいですよ。歩ける子は年齢に関わらず、音楽に合わせて自分でどんどん動いていきます。

音楽を止めたり、テンポや強弱を変えてみると、子どもたちが音楽の変化に自然に反応してくれます。このあとの「聴き分け」につながる大事な下準備でもあります。

即興演奏をうまく使えると、子どもたちのその日の状態に合わせてテンポや雰囲気を自由に調整できます。「今日はちょっと落ち着かないな」というときは、ゆったりした音楽から入るのがおすすめです。

④ 鳥になって飛ぶ活動(約5分)

お散歩が終わったら、いったん座って落ち着く時間をとります。ここで絵本をひとつ。

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この絵本は乳児クラスにおすすめの絵本です。ページをめくるたびにいろいろなとりを探す「探し絵」のような楽しみ方ができるので、子どもたちが自然と参加してくれて盛り上がりますよ。

絵本のあとは「ことりのうた」をみんなでうたいましょう。歩く活動が続いたあとのひと区切りにもなりますし、このあとの「鳥になって飛ぶ」活動へのイメージづくりにもなります。

うたい終わったら「ことりさんになって、飛んでみましょう!」と声をかけながら、両手を広げてひらひらと羽ばたきます。大人が一緒に全力でやると子どもたちも真似してくれますよ。

0歳・1歳の子は先生と一緒に腕を動かしてもらいながら、2歳の子は自分で思い思いに羽ばたいて。年齢によって表現の幅がぐっと違うのも乳児クラスの面白いところです。

⑤ 音符の聴き分け・メイン活動(約10分)

いよいよ今日のメイン活動です。

小鳥(8分音符)⇆ 白鳥(2分音符)の聴き分けに挑戦します。

キャラクター音符ピアノのイメージ
小鳥8分音符速く・軽やかに
白鳥2分音符音域を広く、ゆったりなめらかに

「小鳥さんはちょこちょこ速く飛ぶよ〜」「白鳥さんはゆ〜っくり大きく飛ぶよ〜」と言葉でイメージを補いながら、音楽が変わったら動きも変えるように促します。

「聴き分け」といっても、乳児クラスでは正確に反応させることが目的ではありません。音楽が変わったとき、子どもたちが何かを感じて動きが変わる瞬間——その体験こそがリトミックの本質です。

💡 ピアノのポイント
8分音符のときは音を短く切り、2分音符のときはペダルを使って音域を広くとりながらなめらかに。テンポや音量の差を大きくするほど子どもたちが反応しやすくなります。

⑥ 楽器遊び(締め・約5分)

最後は「ことりのうた」に合わせて楽器遊びで締めます。

タンバリン・マラカス・カスタネットなど、子どもが好きな楽器を選んで自由に演奏します。「演奏する」というより、音楽に合わせて音を出す楽しさを味わう時間です。

楽器は子どもの人数分+少し余裕をもって用意しておくと安心です。片付けも「楽器さんをおうちに入れてあげようね」などの声がけで、遊びの延長として楽しめます。

0・1・2歳ごとの反応と関わりのヒント

年齢参加の仕方関わりのポイント
0歳音楽を聴いてきょろきょろ・手足をばたばた先生の抱っこで。音楽の雰囲気を一緒に感じる
1歳少しまねっこできる・ハイハイや歩きで参加手をつないで一緒に動く。無理に参加させない
2歳動きが大きくなる・言葉で反応することも「速い!」「ゆっくり!」など言葉を引き出す声がけを

まとめ

「ことりのうた」を使った今回の指導案、いかがでしたか?

まねっこ→お返事→お散歩→身体表現→聴き分け→楽器遊びという流れは、子どもたちが無理なく音楽の世界に入っていける構成になっています。

音符の聴き分けは難しそうに見えて、実は乳児クラスでも十分に楽しめる活動です。「できた・できない」ではなく、音楽の変化を身体で感じた体験が、子どもたちの中に積み重なっていきます。ぜひ5月のリトミックに取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

音楽大学を卒業後、一般企業を経て保育業界へ転職。保育士資格を取得し、その後リトミックの資格も取得。現在は保育事務とリトミック講師のダブルワークをしながら、一児の母として奮闘中です。
講師になりたての頃は「指導案どうしよう」「子どもが動いてくれない」と悩む日々。その経験があるからこそ、同じ悩みを持つ先生に寄り添いたいとブログでの発信を始めました。現場で使えるリトミックの指導案や実践アイデアをお届けしています。
楽譜制作も行っており、YouTubeチャンネル「きいのおと」での動画公開やPiascoreでの楽譜販売もしています。

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