夏の暑さが厳しく、熱中症が心配で、家でも保育園でも「お外遊びに行きたいけれど、なかなか出られない」という日が増えてきました。特に0〜2歳のお子さんは体温調節がまだ上手にできないので、余計に気をつかいますよね。
そこで今回は、「海」をテーマにしたリトミックをご紹介します。実際に外へ出られなくても、お部屋の中でイメージの世界の海あそびを楽しめる、そんな30分のプログラムです。絵本と布あそび、そして海の生き物になりきる音楽あそびを組み合わせています。
まずは「リトミックってなに?」という方は、こちらの記事から読んでいただくと、この指導案もより楽しんでいただけると思います。0〜2歳のお子さんとの初めてのリトミックが気になる方は、新入園児との初めてのリトミックもあわせてどうぞ。
活動概要
ねらい
・海の生き物や波のイメージに合わせて身体を動かし、音やリズムを楽しむ
・絵本や布あそびを通して、海の世界にふれる
・ふれあいあそびを通して、安心感を育む
対象・準備物
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0〜2歳児クラス(乳児) |
| 実施時期 | 7月~8月(夏) |
| 活動時間 | 約30分 |
| 準備物 | 青い大判の布(スパークハーフなど)、小さめのスカーフ(生き物になりきりタイム用・人数分)、絵本『かにこちゃん』、ピアノまたは音源 |
| 使用曲 | うみ |
絵本『かにこちゃん』で海の世界へ
導入では、絵本『かにこちゃん』を読み聞かせから始めます。波しぶきや夕日を背景に、かにこちゃんが一日を過ごす様子が描かれた絵本で、0歳のお子さんにもおすすめの一冊です。リズミカルな文章なので、読み聞かせだけでも十分に海のイメージが膨らみます。
| かにこちゃん (はじめてであうえほんシリーズ) [ 岸田衿子 ] 価格:880円(税込、送料無料) (2026/7/27時点) 楽天で購入 |
活動の流れ
①導入・ごあいさつ(3分)
いつものごあいさつの歌で、リトミックの時間の始まりを伝えます。
②絵本で海のイメージづくり(5分)
『かにこちゃん』を読み聞かせながら、「海にはどんな生き物がいるかな?」と語りかけ、この後の活動への期待感をつなげます。
③海の生き物になりきりタイム(10分)
小さいスカーフを一人ひとりに持ってもらい、生き物ごとに音楽を変えて体を動かします。1つの生き物あたり2〜2.5分が目安です。
さかな(8分音符) すいすいと泳ぐように、スカーフを左右に揺らしながら軽やかに動きます。はいはい、おすわり期のお子さんは両手を合わせてすいすいと泳ぐ真似をするだけでも楽しめます。
かに(2拍子) チョッキンとはさみの動きをしたり、横歩きをしたり。『かにこちゃん』を思い出しながら、「絵本のかにこちゃんみたいに歩いてみようか」と声をかけると、絵本と活動がつながります。
くらげ(3拍子) 3拍子のゆったりとしたリズムに合わせて、ふわふわと漂うように体を揺らします。
たこ(8分音符の半音階) 半音階のくねくねとした音の動きに合わせて、腕や体をくねくねさせるダンスをします。
④なみあそび(7分)
スパークハーフを広げて波に見立てて揺らします。大人の人数や子どもの年齢に合わせて、いくつかやり方があります。
大人がたくさんいる場合 大人が布の端を持ち、高いところでゆらゆらと揺らします。子どもたちがその下をくぐったり見上げたりすると、まるで海の中にいるような雰囲気になり、大盛り上がりです。
大波を作りたいとき 布の端を持ったまま一度床につけておき、「12の3!」の掛け声で一気に高く持ち上げます。ザブンと大波が来るような感覚を味わえて、これも盛り上がるポイントです。
子どもが布を持つ場合 乳児のお子さんは、座った状態で持つのが安全です。強弱をつけた即興演奏や「うみ」の曲に合わせてゆらゆらと揺らしてもらいます。

「大きな波が来たよ〜」「今度は小さい波、ちゃぷちゃぷ」など、布の動かし方に合わせて言葉を添えると、子どもたちの反応がぐっと変わります。
⑤クールダウン・ふれあい(3分)
穏やかな音楽に合わせて、抱っこやマッサージのようなふれあいあそびで気持ちを落ち着けます。使っていた小さいスカーフをかけ布団に見立てて、お昼寝ごっこをするのもおすすめです。「おやすみなさい」と優しく声をかけながら体をとんとんしてあげると、自然と気持ちも落ち着いていきます。
⑥ごあいさつ(2分)
いつものおわりの歌で締めくくります。
楽譜のご案内
今回ご紹介した「さかな・かに・くらげ・たこ」の4曲は、「海のいきものセット」としてPiascoreで公開中です。
伴奏に自信がない方は、ピアノが苦手でも大丈夫の記事もぜひ参考にしてみてください。
まとめ
暑くてお外に出られない日も、絵本と布あそび、そして音楽の力を借りれば、お部屋の中に海の世界を作ることができます。波の音、生き物ごとのリズムの違い、ふれあいでのお昼寝ごっこと、0〜2歳のお子さんが五感で楽しめる要素を詰め込んだプログラムです。ぜひご家庭や保育の現場で、今年の夏の一つの過ごし方として取り入れてみてくださいね。
夏以外の季節指導案もあわせてどうぞ。







