リトミックは何歳から始める?年齢別の始めどきと家庭でできる関わり方

「うちの子、まだ早いかな?」 「もう1歳半だけど、始めるのは遅い……?」 リトミックに興味を持ってくださった保護者さんから、実はいちばん多くいただくのがこの「始めどき」に関するご相談です。

こんにちは、リトミック講師のきいです。

リトミックは0歳の赤ちゃんから未就学のお子さんまで、幅広い年齢で取り入れられている音楽教育です。そんな中でよく聞かれるのが、「始めどき」に対する保護者さんの不安の声です。

  • まだ首も座ったばかりなのに、音楽なんて早すぎるのでは?
  • もう歩けるようになったし、そろそろ何か習わせないと……
  • 周りの子はもう教室に通っているけど、うちはまだ何もしていない

そんなふうに、早くても遅くても不安になってしまうのが「始めどき」というテーマなのだと思います。

結論からお伝えすると、リトミックに「早すぎる」も「遅すぎる」もありません。それぞれの月齢・年齢には、その時期だからこそ意味のある関わり方があります。

この記事では、0歳から3歳以降まで、年齢別の発達段階に合わせたリトミックとの関わり方の目安を、保育士・リトミック講師としての実感を交えてお話しします。読み終わる頃には、「今のうちの子にちょうどいい関わり方」がきっと見えてくるはずです。

目次

リトミックとはそもそも何か

詳しくは別記事「リトミックってなに?」でご紹介していますが、簡単にいうと、リトミックとは音楽を聴きながら体を動かし、体全体で音楽を感じ取っていく音楽教育法のことです。ピアノを弾けるようになる、といった技術の習得が目的ではなく、「音を聴く」「感じる」「表現する」力を、遊びを通して育てていくものです。

だからこそ、「まだ何もできない年齢だから早い」ということはないんです。赤ちゃんは生まれたときから、すでに音やリズムを感じる力を持っています。

0歳〜:五感で音を感じる時期

0歳児にとってのリトミック

赤ちゃんの耳は、実はお腹の中にいる妊娠後期の頃からすでに音を聞き取れるようになっていると言われています。生まれてすぐの0歳の赤ちゃんは、まだ自分の意思で体を大きく動かすことはできませんが、耳はしっかりと育っていて、音の高低やリズム、大人の声のトーンの変化などをよく聞き分けています。

この時期にできること・向いている関わり方は次のようなものです。

  • 抱っこや膝の上でゆったり揺れながら音楽を聴く
  • 大人が歌いかけながらやさしくトントンとリズムをとる
  • 音の鳴るおもちゃや手遊び歌で「音が鳴る→反応する」を楽しむ
  • 表情豊かな声かけで、音楽と気持ちのつながりを感じてもらう

0歳の時期は、「教える」というより「一緒に音を感じる」時間そのものがリトミックだと捉えていただくとイメージしやすいと思います。

1〜2歳:体を動かして音楽と遊ぶ時期

1〜2歳児にとってのリトミック

歩けるようになり、自分の意思で体を動かせるようになるこの時期は、音楽に合わせて体を動かす楽しさをぐんと感じられるようになります。個人差はありますが、簡単な模倣(まねっこ)もできるようになってくる時期です。

この時期にできること・向いている関わり方は次のようなものです。

  • 音楽に合わせて歩く・止まる・揺れるなど、体全体を使った動き
  • 動物や乗り物などの模倣あそび(ぴょんぴょん跳ねる、よちよち歩くなど)
  • タンバリンやマラカスなど、簡単な楽器に触れる経験
  • 「速い・遅い」「大きい・小さい」など、対になる感覚を体で感じる遊び

言葉の発達とも重なる時期なので、「うさぎさんみたいにぴょんぴょん跳ぼうね」といった声かけをしながら、イメージと動きを結びつけていくのがおすすめです。

3歳以降:ルールやイメージを楽しめる時期

3歳以降の子にとってのリトミック

3歳を過ぎると、簡単なルールを理解して集団での活動を楽しめるようになったり、より豊かなイメージを持って表現できるようになったりします。

この時期にできること・向いている関わり方は次のようなものです。

  • 「音楽が鳴ったら動く、止まったら止まる」などのルールのある遊び
  • お友達と一緒に輪になって行う活動
  • ストーリー性のある表現あそび(森の中を探検する、お天気が変わるなど)
  • 簡単な楽器の合奏や、拍にのって手拍子をとる活動

この時期になると、「できた!」という達成感を味わえる場面も増えてきます。集団の中でお友達と関わりながら音楽を楽しむ経験は、この時期ならではの魅力です。

「早すぎ・遅すぎ」はない、という結論

保育士・リトミック講師として、これまでたくさんの親子を見てきた実感としてお伝えしたいのは、「その時期の発達に合った関わり方をすれば、リトミックはいつ始めても遅くない」ということです。

0歳から始めた子が特別に音楽的に育つわけでも、3歳から始めた子が出遅れるわけでもありません。それぞれの月齢・年齢でできることを、その子のペースで積み重ねていくことが何より大切だと感じています。

むしろ大切なのは「始める年齢」よりも、「音楽って楽しい」という気持ちを、日々の暮らしの中でどれだけ自然に感じられるかということ。教室に通う・通わないに関わらず、ご家庭での関わり方だけでも十分に育んでいける感覚です。

今日から家庭でできる年齢別の関わり方

「じゃあ具体的に何をすればいいの?」という方のために、年齢別に今日からできる簡単な関わり方を1つずつご紹介します。

STEP
0歳〜:抱っこで揺れながら歌を歌う

抱っこや添い寝の状態で、ゆったりとしたテンポで体を揺らしながら、鼻歌や童謡を歌ってあげてください。赤ちゃんは声のトーンやリズムの変化を敏感に感じ取っています。

STEP
1〜2歳:好きな曲で「まねっこ遊び」

お気に入りの童謡をかけながら、「かたつむりさんみたいにゆっくり歩こうね」など、動物や乗り物のまねっこをして一緒に体を動かしてみてください。

STEP
3歳以降:音楽で「とまれゲーム」

好きな曲を流して自由に体を動かし、曲を止めたらピタッと止まる「とまれゲーム」がおすすめです。ルールのある遊びを楽しめる、この時期ならではの関わり方です。

まとめ

  • リトミックに「早すぎ」「遅すぎ」はありません
  • 0歳〜:抱っこや声かけで音を感じる時期
  • 1〜2歳:体を動かして音楽と遊ぶ時期
  • 3歳以降:ルールやイメージを楽しめる時期
  • 大切なのは年齢そのものより、その子の発達に合った関わり方
  • 今日からできる簡単な関わり方から、ぜひ始めてみてください

「うちの子にはどんな関わり方が合っているんだろう?」と迷ったときは、ぜひこの記事を読み返してみてくださいね。次は、具体的な活動例として、実際にリトミックの時間に取り入れている指導案の記事もあわせてご覧ください。

「そもそもリトミックって何?」という方は、まずこちらの記事から読んでみてください。

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この記事を書いた人

音楽大学を卒業後、一般企業を経て保育業界へ転職。保育士資格を取得し、その後リトミックの資格も取得。現在は保育事務とリトミック講師のダブルワークをしながら、一児の母として奮闘中です。
講師になりたての頃は「指導案どうしよう」「子どもが動いてくれない」と悩む日々。その経験があるからこそ、同じ悩みを持つ先生に寄り添いたいとブログでの発信を始めました。現場で使えるリトミックの指導案や実践アイデアをお届けしています。
楽譜制作も行っており、YouTubeチャンネル「きいのおと」での動画公開やPiascoreでの楽譜販売もしています。

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