0〜2歳リトミック指導案「お月見」|9月におすすめのうさぎ・たぬきと製作40分プログラム

お月見はうさぎ・たぬき・お団子と、盛り込みたい要素がたくさんある行事です。0〜2歳のクラスでどこまで詰め込むか、製作まで一緒にできるか、悩みどころですよね。

そこで今回は、「お月見」をテーマにしたリトミックをご紹介します。絵本の読み聞かせでお月見の世界にふれたあと、うさぎとたぬきに変身するあそび、タンバリン1つを月・太鼓・お皿に見立てるあそび、お花紙でお団子を作る製作まで、40分でひとつながりに楽しめるプログラムです。

まずは「リトミックってなに?」という方は、こちらの記事から読んでいただくと、この指導案もより楽しんでいただけると思います。

目次

活動概要

ねらい

・タンバリンやスカーフの見立てあそびを通して、身近な道具が形を変える面白さを感じる ・絵本を通して、お月見の世界にふれる
・「叩く」「ゆらす」「丸める」など、指先や腕を使った多様な動きを経験する
・音の強弱(月をゆらす音・太鼓をたたく音)を聞き分ける耳を育てる
・製作を通して、指先で紙を丸める・貼るという手指の巧緻性を養う

対象・準備物

項目内容
対象年齢0〜2歳児クラス(乳児)
実施時期9月(十五夜前後)
活動時間約40分
準備物絵本『おつきさまこんばんは』、タンバリン(人数分、またはグループに1〜2個)、スカーフ(人数分)、お月見団子製作セット(お盆・お皿の台紙、お花紙、のり)
使用曲うさぎとたぬきの模倣、つき、子守歌

絵本『おつきさまこんばんは』でお月見の世界へ

導入のごあいさつのあとは、絵本『おつきさまこんばんは』の読み聞かせから始めます。屋根の上から優しい顔のお月さまが顔を出し、「こんばんは」とあいさつをする、シンプルな短い絵本です。0歳のお子さんにもおすすめの一冊で、読み聞かせだけでも十分にお月見のイメージが膨らみます。


活動の流れ

①導入・ごあいさつ(3分)

いつものごあいさつの歌で、リトミックの時間の始まりを伝えます。「今日はね、お空にまんまるいお月さまが出るお話をするよ」と、これから始まる活動への期待感をつなげましょう。

②絵本『おつきさまこんばんは』の読み聞かせ

絵本を読み聞かせながら、「お月さま、こんばんはって言ってるね」「まんまるいね」と語りかけ、この後の活動への期待感をつなげます。

③うさぎとたぬきの模倣

即興のピアノに合わせて、うさぎのぴょんぴょん跳ねる動きと、たぬきのぽんぽこ歩く動きを交互に表現します。0〜1歳児は保育者に抱っこされながらの上下運動、2歳児は自分の足で跳ねる動きにも挑戦してみましょう。「うさぎさん、ぴょんぴょんぴょん」「たぬきさん、ぽんぽこぽん、どんなお顔かな」と、動きに合わせて声をかけると表情も豊かになります。即興で弾き分けるのが難しいという方には、きいのおとオリジナルの「うさぎとたぬきの模倣」の楽曲もご用意していますので、ぜひ活用してみてください。

④タンバリンを「お月さま」に見立ててゆらす

一人ひとりにタンバリンを配り、絵本に出てきたまんまるいお月さまに見立ててゆっくり左右にゆらします。「つき」の歌をうたいながら、ゆったりとしたテンポで揺れを合わせましょう。0歳児には保育者がタンバリンを持ち添えて一緒にゆらしてあげると安心です。「絵本のお月さまみたいに、まんまるにゆらゆらしようね」と声をかけると、絵本と活動がつながります。

⑤タンバリンを「たぬきの太鼓」に見立ててたたく

同じタンバリンが、今度はたぬきの太鼓に変身します。③で覚えたたぬきの動きを思い出しながら、手のひらでとんとんとたたきましょう。「あれ、お月さまが今度はたぬきさんの太鼓になっちゃった」と声をかけると、静と動の切り替えを一つの道具で自然に楽しめます。

⑥タンバリンを「お皿」にして食べる真似

タンバリンを今度はお皿に見立てて、おだんごを食べる真似をします。「タンバリンが今度はお皿さんに変身」「おだんご、もぐもぐ、おいしいね」と、一連の変身のつながりを言葉にしてあげると、子どもたちも次の展開を楽しみに待てるようになります。

⑦スカーフでお月見団子作り

タンバリンでの見立てあそびのあとは、スカーフの出番です。両手でくしゃっと丸めて、お団子に見立てます。丸めたスカーフを頭の上に乗せたり、お友だちと見せ合ったりしながら、「まあるく、まあるく、おだんごできるかな」とイメージを膨らませましょう。

⑧お月見団子製作

見立てあそびで十分に体を動かしたあとは、実際に手を動かす製作の時間です。詳しい手順は次の章でご紹介します。0歳児クラスは保育者と一緒に紙をくしゃっとつまむところから、1〜2歳児クラスは自分で丸めて貼るところまで挑戦してみましょう。

⑨クールダウン・スカーフのお布団

活動の最後は、⑦で使ったスカーフがお布団に変身します。子守唄が聞こえてきたら、スカーフをふわっとかけて、ごろんと横になって目を閉じましょう。「あれれ、スカーフが今度はお布団に変身したよ」「子守唄が聞こえてきたら、おやすみなさい」と、にぎやかだった活動から静かな雰囲気へ気持ちを切り替える時間です。

⑩ごあいさつ

ゆっくり体を起こして、今日の活動を振り返りながらいつものおわりの歌で締めくくります。「お月さま」「たぬきさん」「おだんご」といったキーワードを振り返りに使うと、今日の活動を振り返るきっかけになります。

製作コーナー:お月見団子づくり

見立てあそびで盛り上がった「お団子」を、今度は実際の製作としてかたちに残してみましょう。

準備するもの:お盆・お皿の台紙(Canvaで作成、下記より無料配布)、お花紙(白・薄黄色など数色)、のり

作り方

  1. お花紙を一人分ずつ、小さくちぎって(または保育者があらかじめカットして)用意します。
  2. お花紙をくしゃっと丸めて、小さなお団子の形を作ります。0歳児クラスは保育者と一緒に握る・つまむ動作から始めましょう。
  3. 台紙のお盆・お皿部分にのりをつけ、丸めたお花紙を貼りつけていきます。1〜2歳児クラスは自分で位置を選んで貼る経験を大切にしましょう。
  4. 貼り終えたら乾かして完成です。お部屋に飾ったり、おうちに持ち帰ったりして楽しんでください。

きれいに丸められなくても、貼る位置が偏っても大丈夫です。「自分でやった」という経験がいちばんのごちそうになります。

台紙は下記より無料でダウンロードいただけます。

楽譜のご案内

今回③で使用した「うさぎとたぬきの模倣」は、きいのおとオリジナルの新曲です。うさぎのぴょんぴょんとした跳躍と、たぬきの軽快な足取りを対比させることで、0〜2歳児でも動きの違いを感じ取りやすいメロディーに仕上げました。

また、④で使用した「つき」の楽譜もご用意しています。簡単伴奏の「らくらく!シリーズ」と少しレベルアップした伴奏「イロドリ!シリーズ」からお好きなほうをぜひご覧ください!

伴奏に自信がない方は、ピアノが苦手でも大丈夫の記事もぜひ参考にしてみてください。

まとめ

タンバリン1つが月になったり太鼓になったりお皿になったり——0〜2歳児にとって、この「変身」こそが夢中になれるポイントです。難しい言葉の説明はいらず、絵本のイメージと声のトーン、動きの緩急だけで、子どもたちはちゃんとお月見の世界を感じ取ってくれます。今年の9月は、うさぎとたぬきに変身しながら、お子さんたちと一緒にまんまるいお月さまを楽しんでみてくださいね。

夏以外の季節指導案もあわせてどうぞ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

音楽大学を卒業後、一般企業を経て保育業界へ転職。保育士資格を取得し、その後リトミックの資格も取得。現在は保育事務とリトミック講師のダブルワークをしながら、一児の母として奮闘中です。
講師になりたての頃は「指導案どうしよう」「子どもが動いてくれない」と悩む日々。その経験があるからこそ、同じ悩みを持つ先生に寄り添いたいとブログでの発信を始めました。現場で使えるリトミックの指導案や実践アイデアをお届けしています。
楽譜制作も行っており、YouTubeチャンネル「きいのおと」での動画公開やPiascoreでの楽譜販売もしています。

目次