ハロウィンのリトミック、乳児クラスではどうしていますか?
仮装やかぼちゃの飾りで、園の中も少しずつハロウィンの雰囲気になってくる10月。でも0〜2歳の子どもたちにとって「おばけ」は、ちょっぴりこわい存在でもありますよね。
実は私も、乳児クラスでハロウィンのリトミックをしたとき、おばけを怖がって泣いてしまった子がいました。それからは「怖がらせすぎない」ことに気をつけています。
この記事では、『おばけなんてないさ』を使って、こわがりな子も楽しめる「やさしいおばけあそび」のリトミック指導案を紹介します。音の速さや響きが変わるのを聴いて、からだで表現する力を育てていきましょう。

こわい音ではなく、「そろ〜り」「ばあ!」のワクワクを音で伝えるのがポイントです。
ハロウィンリトミック指導案の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象年齢 | 0〜2歳(乳児クラス) |
| 時期 | 10月(ハロウィン) |
| 所要時間 | 15分 |
| ねらい | ・音の速さや響きの違いを聴いて、動きを変える ・和音の合図に気づいて反応する(即時反応(音の合図にすぐ反応すること)) ・先生や友だちと「いないいない、ばあ!」のやりとりを楽しむ |
| 準備物 | ピアノ(またはキーボード)、スカーフ(先生用) |
| 使う曲 | 『おばけなんてないさ』(きいのアレンジ楽譜) |
『おばけなんてないさ』は著作権が存続している曲のため、この記事では歌詞・楽譜は掲載していません。楽譜は下の「楽譜のご案内」をご覧ください。
活動の流れ(15分)
1. 導入:おばけさん、どこかな?(スカーフで「いないいないばあ」)
2. 展開①:おばけさんのそろそろ歩き ⇔ 元気に歩こう(テンポと響きの聴き分け)
3. 展開②:和音の合図で「いないいない……ばあ!」(即時反応)
4. 展開③:『おばけなんてないさ』で、手のおばけをゆらゆら
5. まとめ:おばけさん、おやすみなさい
導入:おばけさん、どこかな?
スカーフを頭にふわっとかけて、先生が「おばけさん」に変身。ピアノ(または先生の声)に合わせて「いないいない……ばあ!」とスカーフを取ります。
声かけ例
「あれ? 先生がおばけさんになっちゃった!」
「いないいない……ばあ! なーんだ、先生でした〜」
スカーフを子どもの顔にかけたままにしないようにしましょう。0歳児は大人がスカーフを持って、子どもの前で「ばあ!」をして見せるだけでも十分楽しめます。
展開①:おばけさんのそろそろ歩き ⇔ 元気に歩こう
2分音符のビートで、短調(少し暗い響きの調)の音楽を弾いたら、おばけさんのようにそろ〜りそろりと歩きます。明るく元気な音楽になったら、いつものように元気よく歩きます。
| 音楽 | 子どもの動き |
|---|---|
| 2分音符のビート・短調 | おばけさんのそろそろ歩き(つま先で、手は胸の前でぶらぶら) |
| 明るく元気な音楽(長調・4分音符のビート) | いつもの元気な歩き |
2分音符は、4分音符の2倍の長さの音。ビートがゆっくりになるので、自然と一歩一歩がゆっくりになります。子どもの歩くスピードをよく見て、その速さにピアノを合わせてあげることが大切です。
声かけ例
「しーっ、おばけさんがそろ〜りそろり歩いてるよ」
「あ、明るい音になった! 元気に歩こう!」
展開②:和音の合図で「いないいない……ばあ!」
ピアノで属7の和音をジャカジャカと鳴らしている間は、手で顔をかくして「いないいない〜」。Ⅰの和音が鳴ったら、手をひらいて「ばあ!」をします。
・属7の和音:その調の5番目の音から作る、4つの音の和音。ハ長調なら「ソ・シ・レ・ファ」(G7)。「次に進みたい!」という落ち着かない響きがします
・Ⅰの和音:その調の1番目の音から作る和音。ハ長調なら「ド・ミ・ソ」(C)。「ほっ」と落ち着く響きです
属7の和音のそわそわした響きから、Ⅰの和音で「ほっ」と落ち着く流れは、子どもにも「ここで『ばあ!』だ!」と伝わりやすい合図です。
声かけ例
「ジャカジャカ鳴っているあいだは……いないいない〜」
「ばあ! みんなのお顔、見つけた!」
展開③:『おばけなんてないさ』で、手のおばけをゆらゆら
手首をだらんと下に向けて、手で「おばけ」を作ります。『おばけなんてないさ』のピアノに合わせて、手のおばけをゆらゆら揺らしましょう。0歳児は、先生や保護者が子どもの前で手のおばけを揺らして見せてあげてください。
声かけ例
「お手てでおばけさん、作れるかな? ゆら〜ゆら〜」
まとめ:おばけさん、おやすみなさい
最後はピアノを静かに、ゆっくり弾いて、おばけさんと一緒にごろんとねんね。気持ちを落ち着けて終わります。
声かけ例
「おばけさんも、もう眠くなっちゃったみたい。みんなでおやすみなさーい」
年齢別アレンジ
| 年齢 | アレンジのしかた |
|---|---|
| 0歳児 | 大人の抱っこ・ひざの上で、音に合わせて揺れる。「いないいないばあ」や手のおばけは大人がして見せる |
| 1歳児 | そろそろ歩き⇔元気歩きを、先生と手をつないで一緒に。「ばあ!」は先生のまねっこから |
| 2歳児 | 自分で音を聴いて歩き方を変える。慣れたら「いないいない〜」の長さを変えて、Ⅰの和音を待つドキドキを楽しむ |
うまくいくコツ・つまずきやすいポイント
怖がらせすぎないように
以前、おばけを怖がって泣いてしまった子がいたので、私は「怖がらせすぎない」ことを大切にしています。
おばけは「先生が変身するおばけさん」「眠くなっちゃうおばけさん」など、やさしくてかわいい存在として登場させるのがおすすめです。怖がる子は無理に参加させず、先生のそばで見ているだけでも大丈夫です。
ピアノが苦手な先生は
曲のメロディだけを弾く、タンバリンや鈴でゆっくりのビートを鳴らす、という方法でも十分に活動できます。大切なのは、上手に弾くことよりも、子どもの動きを見て音の速さを変えることです。


走り回ってしまう子がいたら


よくある質問
楽譜のご案内
まとめ
✅ 「おばけ」はこわい存在ではなく、やさしくてかわいい存在として登場させる
✅ 2分音符のビート・短調の音楽でそろそろ歩き、明るい音楽で元気に歩く
✅ 属7の和音で「いないいない〜」、Ⅰの和音で「ばあ!」
✅ 『おばけなんてないさ』は手のおばけでゆらゆら
✅ 0歳児は抱っこで揺れるだけでもOK
✅ ピアノが苦手ならメロディだけ・打楽器だけでも大丈夫
ハロウィンの季節ならではのワクワクを、音とからだで一緒に楽しんでみてくださいね。











